こんにちは。大吉マンです。
今回はラッキーナンバーの戦略について考察していきたいと思います。
ラッキーナンバーは初期配置の数字と、山札から持ってくる数字で戦果が変わってきますので、運の要素が比較的大きいですが、その中でも勝ち星を多くできるように戦略を見ていきましょう。
ゲームの傾向
難易度 :★☆☆☆☆
戦略 :★★☆☆☆
運 :★★★★☆
やりとり:★☆☆☆☆
※画像・基本情報はボードゲームアリーナ公式HPより
現在の私のレートは247 75ゲーム中31勝利です。一度、強豪までのし上がりましたが、現在はグッドプレーヤーに落ち着いています。
前提条件
本記事では、簡易セットアップを想定していますので、左上からの対角線上の4つは小さい順に予めセットされています。また、特殊なヴァリアントは想定していません。
説明をわかりやすくするために各位置を4つの数字と4つのアルファベットで座標でわかるようにしておきましょう。横軸を左から1, 2, 3, 4、縦軸を上からa, b, c, dとします。
以下の例では、数字の2の位置は (1, a)、5の位置は(2, b)、7の位置は(3, c)、19の位置は(4, d)といった具合です。
戦術
基本方針
右上から左下に向かって、だいたい同じくらいの数字を並べる
ラッキーナンバーでは、左上から右下に向かって数字を小さい順に並べていきます。それに対して、なぜ斜めのラインで数字を揃えれば良いのか解説していきます。
以下の例で、(3, a) の位置に数字を置くことを考えましょう。
現段階で、(3, a)における数字は5~13ですね。
極端に(3, a)に13を置いた場合を見ると、(3, c)は14ですので、(3, b)に置く数字がなくなってしまいました。これはよくなさそうですね。
では、小さい数字を置いた場合はどうでしょうか。
次は(3, a)に5を置いた場合を考えましょう。
(3, a)にどんなに小さい数字を置いても、(3, b)に置ける数字は8~13で全く影響がないですね。
一方で、(4, a)に関しては6~15で置ける範囲がちょっと広がりますので、少しだけいい感じ。
でも5を置くのであれば(1, b)に置いた方が良さそうではないですか?(1, b)には4, 5, 6のいずれかしか置けないのですから。
以下が(1, b)に5を置いた場合の配置です。
これでも確認出来るように、(2, a)と(1, b)の斜めのラインで数字が似通った大きさになっていることがわかると思います。
これが『右上から左下に向かって、だいたい同じくらいの数字を並べる』の基本戦術の理由になります。
最もバランスの良い形
次に、初期配置される4つの位置がどのくらいになれば最もバランスが良くなるのかを考えましょう。
使用される数字は1から20です。ですから当然、(1, a)は1、(4, d)は20が良いです。
ここで、最初の斜めラインを引いてきます。同じくらいの数字を並べるラインですね。各ライン間を6等分すると、1ライン間3ずつ位になります。
ですので、各ラインの大体の目標は以下の通りになります。
中央のラインは、最も多くの数が必要なので、10,11と2つの数字を持たせています。
以下の形が初期位置4箇所に対して最もバランスが良い形と言えます。
これに±1くらいの幅を持たせて置いていけば、ある程度順調に進められます。
愚形の初期配置からのリカバー
前項で理想的な形は理解したが、初期配置が悪すぎてこんな綺麗な形にはならない!という状況は非常に多く遭遇します。ここでは、良くない配置状況からリカバーさせていく方法を考えます。
4つの内、3つが近い数字の場合
最もよく起こりうるのがこのパターンです。以下の例で考えましょう。
(1, a)の4はまあまあ。(2, b)の13は良くない。(3, c)の16は場所は良いけど(4, d)が18だから微妙。というパターンです。
初手に関しては、引く数字に寄りますので、各数字でどうすべきか解説します。
1-3: (1, a)の4と入れ替える
パスするよりはまし。
4: 山札へ
4はどうしようもありませんので、パスです。
5: (2, a)か (1, b)に配置
5の場合は、(2, b)の13と入れ替えるよりも(2, a)か (1, b)に置いたほうが良いです。
理由は、13と入れ替えてしまった場合、(1, a)の4も必ず交換しなければいけなくなるからです。1手遅くなってしまいます。6でも同様に置いてもいいかもしれません。
6-9: (3, a), (1, c)に配置 or 13と入れ替える
このあたりであれば、13と入れ替えると良いです。最もバランスのいい形と比較すると、若干大きい側に寄ってますが、全体の数字が大きい数字側に寄っているので、このあたりがちょうど良いです。
可能性として13と入れ替える可能性は非常に高く
10-13: (4, a)か(1, d)に置く
10から13の場合、置ける場所が(2, a), (1, b), (4, a), (1,d)しか置けません。しかし、(2, a), (1, b)に置くには数字が大きすぎますので、(4, a), (1,d)に置きましょう。この角2つは、中2つの影響を全く受けないので、『4つの内、3つが近い数字の場合』に関して、かなりのキーとなります。13の入れ替えまでの凌ぎとして2ターンの猶予ができます。
14-16: (4, b)か(2, d)に置く
(3,c)の16のラインを考えます。17以上は(4, d)の18を必ず交換しなければいけないので、16までに留めておきます。
17: (4, c)か(3, d)に置く
17が出たらラッキーです。薄い所を引けていて、かつ16のラインはそのままで良いのです。
18: 山札へ
18はどうしようもありませんので、パスです。
19-20: (4, d)の18と入れ替える
多少待ちが広がります。
基本的には(2, b)の13の処理が最優先になります。
(1, a)や、(4, d)が10くらいの場合
より悪い状況として、全ての数が大きい、小さいに偏っていた場合を考えましょう。
例としては以下の通りです。
大きく考えるべき数字を1~5, 6~10, 11~15、16~20に分けましょう。
1-5の場合
左上4箇所で処理します。5の場合は定石通り(3, a), (1, c)に置くのもありです。
6-10の場合
6, 7, 8であれば(3, a), (1, c)、9であれば(4, a), (1, d)です。
10 の時はパスです。
11-15の場合
(3, c)の7と入れ替えましょう。
16-20の場合
(4, d)の10と入れ替えましょう。
他のプレーヤーへのフォロー
ゲームの後半には、周りのプレーヤーを見渡して、
・パスまたは入れ替えで自分だけ手が進められるか
・パスしたら相手の手が進むか
・自分の手と入れ替えて、それを阻止できるか
を考えます。
・パスまたは入れ替えで自分だけ手が進められるか
について
以下の場合、1を引いたプレーヤーは、(1, a)の2と入れ替えるべきです。場に2を出しても、自分以外のプレーヤーは2を使う事ができません。
次の自分のターンには、自分で入れ替えた2をかならず使うことが出来ます。しかも、(1, c)における範囲は広くなります。
もし(1, a)の数字が4だったのならば、入れ替えるべきではないです。4は私(黄色)が使う事ができますので、入れ替えても相手の手を進めてしまうだけです。
・パスしたら相手の手が進むか
・自分の手と入れ替えて、それを阻止できるか
について、ラッキーナンバーは後半になると、相手が必要な数が絞られてきて、1手の重みが大きいです。相手に確実に使われる数を場に出すと、相手が勝利に近づきますので、これは阻止しなければなりません。
実際の例で見ましょう。
緑のプレーヤーは6を引いたようです。
6は自分では使えません。そのままパスすると、青のプレーヤーの(1, d)に使われてしまいます。
ですので、自分の手の中で、他のプレーヤーに使われない数字と入れ替えます。
この状況では、(1, b)の4と入れ替えれば、誰の手も進めることはないです。
うーん、そのままパスしてしまいました。
青のプレーヤーは確実に1手進められますね。
次です。
また緑のプレーヤーが、今度は9を引きました。またしても自分では使えません。
9をそのままパスすると、青のプレーヤーにあがられてしまいます。青のプレーヤーの待っている数字は8から14ですから、自分の(1, c)の7と入れ替えれば、100%のあがりは阻止できそうですね。
うーん、何故か(2, b)の11と入れ替えてしまいました。
そして青のプレーヤーの勝利です。
このように100%手を進められるのか、運頼みで山札から引くのかでは、確率がかなり異なります。相手の手を阻むためにも、この方法は覚えておかなければなりません。
まとめ
ラッキーナンバーの戦略として、
『右上から左下に向かって、だいたい同じくらいの数字を並べる』
『相手プレーヤーの100%の手進みを阻止する』
これら2つを実践すれば、グッドプレーヤーにはたどり着けます。皆さんもこれらの基本戦略を試してグッドプレーヤーを目指してください。